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顔役暁に死す/国際秘密警察 虎の牙

2009-31,32

シネマヴェーラでは、東宝アクション映画特集第2弾開催中。日活や東映とはまた違ったスマートさが持ち味のアクション映画の数々。タイトルは知ってても未見の作品も多くこの機会に楽しませていただきます。

「顔役暁に死す」(1961)
監督岡本喜八、主演加山雄三、脇を中谷一郎、平田昭彦、田中邦衛など固め、ストリー的にはややバレバレなんだけどなかなか楽しめるミステリーアクションだった。この頃の加山雄三ってカッコよかったんだなー。

シネマヴェーラHPから
1950年の「暗黒街」に始まる東宝の“暗黒街”ものの一編。アラスカから5年ぶりに倉岡市に戻ってきた佐伯次郎は、市長だった父が半年前に殺されたことを知る。父を殺した真犯人を探そうとする次郎は、後藤組と半田組の暴力団抗争に巻き込まれるが、父の後妻や悪徳警官なども絡んで事態は複雑さを増し…。岡本喜八監督のスピーディな演出が光る!

市長殺しの犯人探し、ギャング団の抗争、鍵を握る謎の女、まるで西部劇のようなストリーを現代劇に転化した演出がさすが。新進ギャング団平田昭彦演ずる後藤組が根城とするキャバレー「KASBA」の入り口が目茶カッコイイ!

「肋骨三本なくて、結核で手術代がいるんでね」と調子のいいこといいながら両方の組から小遣い稼ぎをする情報家ミッキー・カーチスのC調さがイカス。


「国際秘密警察 虎の牙」(1964)
ゴジラと若大将など娯楽作の監督というイメージの強い福田純だけど「血とダイヤモンド」など傑作アクション映画も残してるんですよね。これもその内の1本。

三橋達也主演の国際秘密警察シリーズ2作目。このシリーズ、後半はコメディタッチになっていくそうですが、本作はなかなか引き締まったシリアスタッチの映画となってます。ただ、この展開で誰も脱がないしベッドシーンどころかキスすらしないのが良くも悪くも東宝映画だなーと。

「テロリストのパラソル」にも似たビターな結末も好みでありました。見れて良かったよ。
by runcomeplus | 2009-04-17 18:54 | 映画部
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