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官能の帝国4

回を重ね4回目となったシネマヴェーラの日活ロマンポルノ特集。今回も全作見たい作品ばっかだったけど、そんな時間も金もあるわけなく、何とか5本を鑑賞。

「現代娼婦考 制服の下のうずき」(1974)
今回ニュープリントでの上映となった作品。荒木一郎原作・共同脚本で、監督曾根中生で、これまであまり話題にならなかったのが不思議なくらいの傑作。冒頭のハレーション起こしたようなモノクロ画面、異様ともいえる音声に、どうしたらこんな構図思いつくんだろうと不思議なカット、それらが全てプラスに作用している奇跡。面白かったー。主演潤ますみのはすっぱさも良かったよ。

寺山修司作詞の主題歌「裏町巡礼歌」また探すべきレコードも増えた。

「ダブルベッド」(1983)
原作・中山千夏、脚本・荒井晴彦、監督・藤田敏八。主演大谷直子、石田えり、柄本明、岸部一徳、高橋ひとみというロマンポルノらしくないロマンポルノ。なんとも80年代。

「処女のはらわた」(1986)
若松組出身ガイラこと小水一男脚本・監督による日本初のスプラッター映画と言われている作品。これまた面白かった。スプラッターシーンはエグさは少なくスタイリッシュですらあるし、AVを意識したような執拗な絡みも含めロマンポルノ末期ならではの作品。前回上映だった「箱の中の女2」も良かったし、この時期のガイラ映画ってちゃんと見直したい。

「女囚101性感地獄」(1976)
タイトル通り東映ピンキーバイオレンスを意識した作品なんだが、主演女優含めB級にもなりきれない、駄作と思って見ていたら、後半の暴走加減が半端なく、思わぬ拾い物のような何とも摩訶不思議な映画だった。

「母娘監禁 牝」(1987)
これも荒井晴彦脚本。岡田有希子後追いの飛び降り自殺連鎖が問題となって頃の作品。あの頃の空虚な感じを描いた日活ロマンポルノ末期傑作のひとつ。主演前川麻子のキュートさが何度見てもたまらない。映画一揆の打ち上げに前川さん同席してたんだけど、実はドキドキしてましたw。
by runcomeplus | 2011-06-11 10:24 | 映画部
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