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清順フィルム歌舞伎

2009-06,07

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早稲田松竹で鈴木清順「ツィゴイネルワイゼン」(1980)と「陽炎座」(1981)二本立て。どちらも公開時に熊本で見てノックアウトをくらった映画。特に「ツィゴイネルワイゼン」は宇田川町時代のタワーレコードのビル1Fにあったマニアックな品揃えの小さな貸しビデオ屋で中古品を購入し20代の頃は何度も何度も繰り返し見ていた映画だ。ただやっぱこの日本は映画館の暗闇の中スクリーンに映し出されてこその映画なんだなーってことを改めて思った。どちらも2時間を越える長尺なんだけど2本続けて見ても全然時間の長さは苦にならない。

両作品とも時代は浪漫薫る大正時代。現世とあの世の狭間を舞台とした、まさに映画でしか表現できない「幻燈」という言葉が似合う映画。フィルム歌舞伎とはよく言ったものなり。

「生きているひとは死んでいて、死んだひとこそ生きているようなむかし、 男の旁には そこはかとない女の匂いがあった。 男にはいろ気があった。」

これは「ツィゴイネルワイゼン」公開時の宣伝文句だが、まさにその通りに生と死、男と女を巡る物語なのだ。

そんで出てくる男も女も不思議な魅力をたたえた人物ばかり。特に「陽炎座」の大楠道代。作品的には「ツィゴイネルワイゼン」の方が好みだが、「陽炎座」の大楠道代なら何時間でも見続けていたい魅力があるんだよなー。デジタルリストアのDLP上映で見てみたい。

朝一番の回から見に行ったけど、午後には満席。今でも人気のある映画なんですね。

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そして2本見終わった夕方4時半に遅い昼食。ようやくウェストのうどん食べることができたよ。頼んだのは「ごぼう掻き揚げうどん」。ごぼうだけでなくタマネギも入った掻き揚げで博多流の「ゴボ天うどん」じゃなかったのは残念ですが、やわ麺で出汁がうまい博多うどんで、あげたてのてんぷら付のうどんを都内で450円で食べれるのは貴重。なかなか博多うどんが東京に根付かないので、ここもいつまでもつか心配だけど、早稲田松竹に映画見にきたら必ず立ち寄ることにしようっと。

痩せようと思ってる人があげもの食べてちゃダメなんだけどね。。
by runcomeplus | 2009-01-25 18:48 | 映画部
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