2010-52
これまたどこまでも自由な映画。初期の神代辰巳節全開。この後、どんどん挫折の痛みや空虚さへシフトしていくんだよな。
スケコマシのひも、ストリッパー、拾われた女の奇妙な三角関係を主軸としてるんだけど、誰が主人公なのか全く分からないし、空間も時間軸も超越。
本筋に挟まれるエピソードもどれも素晴らしい。旅回りの「はみだし劇場」外波山文明に内田栄一!
それに本物のストリップ一座の御姐さんたち。
時に出演者がくちずさみ、ながれ続ける歌謡曲、民謡、GS、艶歌。
片桐夕子と芹明香どちらもいい女なんだよなー。やさぐれた芹明香の横での片桐夕子の「はい、どうぞー」がなんともいい味。
この映画の長回し、ワンシーン・ワンカットも見事だった。